聖なる夜の甘い愛





クリスマスは毎回、家を出て行く壱にぃを泣きながら見ていたんだ。




今年は、誰と過ごすのかなって。
何して過ごすのかなって。

プレゼント買ったのかな?
レストラン予約とかしたのかな?




そんな事を考えて、いっぱい泣いた。





だけど、私は壱にぃの大切な人になれたから今年こそは、私だって思っていた。来年も、再来年もずっとずっと…









私が壱にぃと過ごすんだって…
自惚れていたのかな?









まさか、まさか今年も泣くはめになるなんて…思ってもみなかった。




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