聖なる夜の甘い愛
「愛は…幸せだったのか?」
愛が笑って去っていったのは、随分と前の話。
俺はまだ…ベンチに座っている。
二番目の彼女を許したのは、絶対一番になれないって分かれば諦めてくれると思ったからなんだ。
なのに、愛は
わがまま一つ、言わなかった。
メールも電話も絶対して来なかった。
二番目の彼女っていう立場を理解していたんだ。
「今日おかしいと思ったんだよな…。」
突然の愛からの電話。
突然のわがまま。
「可愛い…わがままだよな。」
俺の頬に伝う…熱いもの。
俺も、早く気づくべきだった。