裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
胸が焼け付くような甘いキスのあと、私は自分から寛也さんにしがみついた。


無我夢中だった。


その首筋を舌でいやらしくなぞられ、私はベッドの上に倒された。


そして、躊躇なく次の行為へと進む。


飢えた獣のようにナース服の上から胸を揉まれ、その手はやがて、私の着ているものを脱がせようと必死にもがいた。


『寛也先生、ダメです。こんなこと…いけません。圭輔にバレたら…』


嘘つき。


ダメだなんて1ミリも思ってないくせに。


『圭輔の名前は出さないで。2人だけの時間、楽しみたい。僕はこの体が欲しいんだ』


『先生…』


私の体を欲してくれるなんて…嬉し過ぎる。


寛也さんは自分の白衣を取り、中に着ていたシャツも乱雑にその場に脱ぎ捨てた。


「寛也さん、そんなに慌てて…」


そう思うと、私の中にあった欲望も、限界値を越えて爆発してしまった。
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