裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
4人で過ごす微妙な時間
それから半年の間、私は寛也さんとの情事を続け、抱かれ、愛を確かめ合った。


ホテルでの行為は私に刺激を与え、どんどん内容もエスカレートした。


その合間には、もちろん圭輔ともして。


相変わらず優しい圭輔だったけど、私の中には寛也さんしかいなかった。


半年間の不貞行為を、この人は全く気づいていない。


気づくはずがないよ…


だって、私の日常は至って普通だったから。


特に派手にするわけでもない、テンションをあげるわけでもない。


何も変わってないんだから知られることはないよね。


『祥子さ、俺、今度の日曜日も会社の人とゴルフだから』


半年ほど前から会社の人に勧められて始めたゴルフ。


趣味なんてあまりなかった圭輔がゴルフを始めたのは、私にとってかなりの好都合だった。


思いのほかゴルフにハマって、今もずっと続けてくれてる。


だから…


私は寛也さんとの「日曜日のデート」を楽しむことが出来てるんだ。
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