裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
圭輔もたまにはゴルフに行かない時もあるけど、それ以外は、忙しい寛也さんと会えることが嬉しかった。


それがたとえ短い時間であっても、一緒にいられる喜びは絶大だった。


「幸せの日曜日」


誰にも邪魔されずに会える、週に1度の楽しみ。


私は圭輔に感謝しながら、寛也さんとの素敵な情事を重ねた。


ある時、急に圭輔がうちに寛也さんと看護師の新川 紗弓さんを招待しようと言い出した。


私の誕生日会をしたいからって。


でも、なぜ急に?


しかもうちに呼んでまで誕生日会だなんて…


私は断っても怪しまれると思い、その申し出を受けることにした。


とうとうその日がやってきて、ちょっとした不安に包まれながらも笑顔を絶やさないよう気をつけた。


『今日はお招きありがとうございます~祥子さん』


別に私が招いたわけじゃない。
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