裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
最初は優しい先輩だと思ってたし、仕事の上では頼りにしてた。


いろいろ教えてくれて感謝もしてたけど…


でも、病院に圭輔が来た時は、私に見せつけるように仲良く話そうとするし、それを見てる私を哀れな女だ…とも言わんばかりの顔でチラチラ見てくるし。


だんだん、私達はお互い性格が合わないってわかってきた。


だから、圭輔から新川さんも来るって聞いた時は全く歓迎出来なくて。


正直、マイナスの気持ちの方が強かったかも知れない。


別にヤキモチを妬いてるわけじゃない、ただ、新川さんは…心を許せない人だから。


『祥子ちゃん、圭輔とまだラブラブなんだ』


寛也さんが言った。


『そ、そんな、2人ともからかわないでくださいよ。ラブラブとかそういうんじゃないですから。ねえ、圭輔』


『あ、ああ、うん。そうだな』


恥ずかしいのか、圭輔も慌ててる。
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