裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
それでも…


やっぱり、圭輔の行為を全て寛也さんに変換している自分がいて。


寛也さんにいやらしい腰つきで攻め続けられてるって思うだけで、体が熱くなって、あっという間に気持ちが燃え上がった。


胸が異常なくらいドキドキして、この体の隅々までが、細胞レベルでどうしようもないくらいに敏感に反応した。


『祥子、目を開けて。俺の顔見て』


『あっ、う、うん』


気持ち良さそうに半眼になって私を見つめる圭輔。


嫌いな顔ってわけじゃないけど、私は一瞬にして現実世界に引き戻された。


もう少しでイキそうだったのに…


さっきまでの激しい感覚が一旦落ち着いてしまう。


それでもまた視界を閉ざし、指や舌でたくさん愛撫されるうち、また体が悶えて…


そして、私は…昇天する。


寛也さんと一緒に。
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