裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
寛也さんとのセックスが終わり、シャワーを浴びてバスローブを着た。


ソファに座って、寛也さんの肩にもたれる。


シャンプーの香りがして、それだけでドキドキする。


また来週も再来週もこうして会いたい。


寛也さんと1つになれる時間を心から強く期待した。


私は寛也さんと別れ、1人でマンションに戻り、部屋の玄関ドアを見て驚いた。


一瞬にして血の気が引いた。


そこには「不倫女」と書かれたビラが貼り付けられていたからだ。


嘘…


寛也さんとの不倫がバレてしまった?


いったい誰がこんなことを?


どうしよう、これじゃあ圭輔に知られてしまう。


とにかく私は慌ててそれを剥がして部屋の中に入った。


それと同時に、電話の着信音が鳴った。


心臓が止まりそうなくらい驚いた。


非通知…?


『…は、はい』


怖かったけど出てしまった。


『あなた不倫してますよね?』
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