裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
『お医者さんになったってすごいよね。医学生はたくさん学校に通わないといけないし、研修とかもあってすごく大変だって聞いたことある』


『かなり勉強したんだろうな』


『うん。ねえ、学生の頃の寛也先生って、どんな感じだったの?今と違う?』


ずっと聞いて見たかった質問。


『う~ん。そうだな、めっちゃ頭良くて女子にモテモテだったな。いつも周りに女子達がいてさ。あれだけイケメンだから、そりゃモテるよな。いつも可愛い彼女がいたし』


え…


可愛い彼女…


そんなワード聞きたくなかったのに。


どうしてそんなこと言うのよ。


『あっ、そ、そうなんだ。その彼女とは今も?』


『いや、今はフリーだろ。特定の子はいないと思う。ずっと医者になるために必死で勉強してたからな、あいつ。寛也は本当にすごいやつだよ』


『そっか、すごいね。寛也先生…今は彼女いないんだ』
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