私の騎士ボディガは超が付くほどのツンデレで困ってます!

気づけばベッドの上


見慣れないベッドに少し硬い枕

少し薬品臭くて学校の保健室みたい



目は空いているのに夢の中みたいにふわふわしていて

だけど誰かの声が聞こえて



その声は次第に近づいてきてやっと男の子の声だと理解した


どうしてそんなにも青ざめた顔をしているの?


「大丈夫か?」


『え、?何が?』



「ここは病院。自分の名前はわかるか?」


『名前…朱音でしょ?』


「良かった…」


『さっきからおかしいよ?何かあったの?大丈夫?』


「お前…さっきのこと覚えてないのか?」


『さっき?車で寝てて…うーん、何かあったの?』


「事故だよ。俺らの乗ってた車に大きなトラックが衝突してきた」


『え…お、お母さんは?お母さんは!!』


「…」


『ど、どうしたの?お母さん、お母さんは無事なんでしょ!?』

「それが…」



衝撃のことを言われて頭が回らなかった


嘘だ、嘘だと信じたい…。そうだ、きっとこれは夢だ。こんな嫌な夢早く冷めたらいいのに


「嘘じゃないから…」


そう言ってナースコールを押して部屋から出て行った
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