私の騎士ボディガは超が付くほどのツンデレで困ってます!

 「こんにちは!」


 「こんにちは~。お仕事お疲れ様です。」


 「とんでもない。お荷物あれば運ぶので。」



 業者の方は元気よく挨拶をしてくれた。笑顔だとこちらまで笑顔になれて気持ちがいい。清々しいというか。誰かさんと違って愛想も良いし。


なんとか、昼までに引っ越し作業を終えることができた。



 「雄哉君君もありがとうね。ほんと。昼までに終われてよかった~」


 「いえ、僕は全然何もしてないですよ。」


 「そんなにも自分のことを謙遜しないで!」


 「本当のことですから。」


 「あ。そうそう!今日はね、何かおいしいものでも頼もうと思ってるんだけど、どうかな?」


 「え、そんな申し訳ないですよ。」


 「何頼むの?」


 「それはまだ決めてないんだけど、いいかな?」


 「僕は何でもいいですよ。」


 「そう?食べたいものがあれば遠慮なく言ってね?」


 「はい。ありがとうございます。」



 なんで、この人は私のことをこんなにも毛嫌いしているの?私なにも嫌われるようなことしてないのに。もしかして、何か事情があるのかな。もしそうだとしたら、すっごく失礼なことしちゃってたかも...。でも、もしそうだとしたらどうしていってくれないんだろう。どれだけ考えても頭にはハテナの文字が浮かんでくるばかり。本人に聞くのが一番の解決策かもしれないけど、聞いたところで教えてくれるとは限らない。


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