涙色の死神と巫女と妖怪と
「実は、最近この町に出来たというショッピングモールに行きたいのですが、迷子になってしまって……」
沙月は瑠依の行きたい場所を聞いて、脳内で地図を広げると瑠依にショッピングモールへの行き方を教える。
「なるほど……ありがとうございます」
瑠依は沙月にお礼を言い、神社を出た。少し歩いた所で、瑠依は立ち止まって神社を見る。
「……あの神社、人間以外がいそうな雰囲気だったな。あの子は……いや、あの子たちは一体何者なんだ?」
そう呟いて、少しの間神社を見つめていた瑠依は、ショッピングモールへと足を進めた。
瑠依が去っていった後の神社で、縁側に腰をかけていた袴姿の男の子――宮野葉月(みやのはづき)は、「あいつ」と葉月の隣にいる猫の姿をした妖怪、嵐猫に話しかける。
「……あの子、異質な気配をしているな。一体、何者なんだ?」
「さぁな。でも、あいつ……人間だけど、人間じゃねぇな。人間の気配が混ざっていたからな……妖怪の血を引いているのか?」
「……いや、あの気配は妖怪じゃない……スーさんのような気配に近い」
葉月はとある人物の顔を思い浮かべてしまい、思わず嫌そうに顔をしかめた。
「葉月、そんな顔をしてどうしたの?」
沙月は瑠依の行きたい場所を聞いて、脳内で地図を広げると瑠依にショッピングモールへの行き方を教える。
「なるほど……ありがとうございます」
瑠依は沙月にお礼を言い、神社を出た。少し歩いた所で、瑠依は立ち止まって神社を見る。
「……あの神社、人間以外がいそうな雰囲気だったな。あの子は……いや、あの子たちは一体何者なんだ?」
そう呟いて、少しの間神社を見つめていた瑠依は、ショッピングモールへと足を進めた。
瑠依が去っていった後の神社で、縁側に腰をかけていた袴姿の男の子――宮野葉月(みやのはづき)は、「あいつ」と葉月の隣にいる猫の姿をした妖怪、嵐猫に話しかける。
「……あの子、異質な気配をしているな。一体、何者なんだ?」
「さぁな。でも、あいつ……人間だけど、人間じゃねぇな。人間の気配が混ざっていたからな……妖怪の血を引いているのか?」
「……いや、あの気配は妖怪じゃない……スーさんのような気配に近い」
葉月はとある人物の顔を思い浮かべてしまい、思わず嫌そうに顔をしかめた。
「葉月、そんな顔をしてどうしたの?」