涙色の死神と巫女と妖怪と
「無事に着いたんですね、良かったです」
沙月は瑠依に近付くと、瑠依に声をかける。瑠依は、沙月に顔を向けると「さっきの……おかげさまで助かりました」と微笑んだ。
「私、神条沙月って言います。高校2年生です」
「僕は、高校1年生の星川瑠依と言います」
「ほら、葉月も!」
そう言って、沙月は葉月の方を見る。葉月は「……宮野葉月だ」と素っ気なく自己紹介をした。
「あー、えっと……ボクは紫藤菫。ボクの隣にいる人見知りの彼と瑠依の同級生です」
「誰が人見知りだって?」
菫の自己紹介を聞きながら、紫乃は菫を睨む。瑠依は、「まぁまぁ」と苦笑した。
「あ、僕は八神紫乃!よろしくお願いします」
「そっか。瑠依くん、紫乃くん、菫くんだね!覚えておかないと……あ、敬語はなしで大丈夫だよ!仲良くなりたいし……」
「沙月ー!葉月ー!」
沙月が瑠依、紫乃、菫の名前を繰り返し呟いていると、沙月と葉月にとって聞き覚えのある声が聞こえてきて、沙月と葉月は同時に声がした方を見る。
瑠依、紫乃、菫もまた、声がした方へと顔を向けた。そこには、嵐猫と水色の着物を着た女の子――つららがいる。
(猫……と、着物を着た女の子?……ん?この気配は何だ?普通の人間か?違う。かといって、死神でも悪霊でもなさそうだ)
菫は、奇妙な気配に心の中で首を傾げた。
「嵐猫、つららちゃん。どうしたの?」
沙月は瑠依に近付くと、瑠依に声をかける。瑠依は、沙月に顔を向けると「さっきの……おかげさまで助かりました」と微笑んだ。
「私、神条沙月って言います。高校2年生です」
「僕は、高校1年生の星川瑠依と言います」
「ほら、葉月も!」
そう言って、沙月は葉月の方を見る。葉月は「……宮野葉月だ」と素っ気なく自己紹介をした。
「あー、えっと……ボクは紫藤菫。ボクの隣にいる人見知りの彼と瑠依の同級生です」
「誰が人見知りだって?」
菫の自己紹介を聞きながら、紫乃は菫を睨む。瑠依は、「まぁまぁ」と苦笑した。
「あ、僕は八神紫乃!よろしくお願いします」
「そっか。瑠依くん、紫乃くん、菫くんだね!覚えておかないと……あ、敬語はなしで大丈夫だよ!仲良くなりたいし……」
「沙月ー!葉月ー!」
沙月が瑠依、紫乃、菫の名前を繰り返し呟いていると、沙月と葉月にとって聞き覚えのある声が聞こえてきて、沙月と葉月は同時に声がした方を見る。
瑠依、紫乃、菫もまた、声がした方へと顔を向けた。そこには、嵐猫と水色の着物を着た女の子――つららがいる。
(猫……と、着物を着た女の子?……ん?この気配は何だ?普通の人間か?違う。かといって、死神でも悪霊でもなさそうだ)
菫は、奇妙な気配に心の中で首を傾げた。
「嵐猫、つららちゃん。どうしたの?」