不妊の未来
大和「それだけ美味しそうに召し上がってくれると料理長も喜びますよ」
茉由「だって本当に美味しいんですもの」
大和「僕のも食べますか?」
お皿ごと勧められた茉由は勢いよく首を横に振って遠慮する。
茉由「ちゃんと召し上がってください!食は体の資本ですから」
言って茉由の頭にはふと疑問が浮かんだ。
茉由「先生はちゃんとお食事取っていますか?」
忙しい大和を心配した茉由。
大和は茉由の気持ちが嬉しくて口元が緩む。
茉由「先生?」
聞かれて大和は答える。
大和「あ、すみません。僕は自炊が好きなのでちゃんと食事は取っていますよ。昼は忙しくてあまりゆっくりと食べられませんけどね」
茉由はそこから大和が大学生の頃から一人暮らしをしていて、家事全般出来る話を聞いた。
茉由「だから結婚していないんですか?先生モテそうなのに」
大和「僕は全然モテません。目立つ益田が隣にいましたからね」
益田先生を思い出す茉由。
茉由「大和先生も引けを取らないと思いますが……でも、ご両親から結婚しろとか言われませんか?」
茉由が聞けば大和は困ったように眉根を寄せた。
大和「たしかに親からは結婚を催促されています」