不妊の未来
○テーマパークのお土産売り場(夜)
乗り物やパレードを心ゆくまで楽しんだ二人。
チケットをくれた理玖の後輩のために子供用品を選ぶ。
茉由「うわぁ!可愛い!」
茉由は小さな靴や小さなドレス、淡い色のスタイなどを手に取りながら声を上げる。
茉由「見て、これ、可愛い!まるでプリンセスだよ」
理玖「こっちも可愛いぞ」
理玖はおもちゃや赤ちゃん用の食器を手に取っている。
理玖「どれも可愛いが、たくさんあって悩むな」
茉由「性別はまだわからないんだよね?」
聞けば理玖は頷いた。
茉由「そうしたらどっちでも大丈夫なものの方がいいよね」
理玖「そうだな」
理玖はあれこれ手にとっては「小さいな」とか「女の子だったらこれかな」とか「男の子ならこのオモチャがいい」と言う。
茉由は理玖の様子を見て微笑む。
茉由「楽しそうだね」
理玖「そうだな。普段目にしないものだし、ここに来ても見たりしなかったものばかりだから新鮮で楽しいな。あ、すみません!」
理玖は店員さんに声を掛けた。
理玖「まだ性別が分からないんですけどどちらでも大丈夫なものってなんですかね?」
店員は理玖の言葉を受けて隣にいる茉由に目を向けてからまた理玖の方に目を戻した。