不妊の未来
大和の茉由への想いは変わらない。
手に入らない存在だからこそ手に入れたいと思うのか、なぜここまで惹かれるのかは大和自身もわからない。
ただ、茉由の姿を見つければ必ず目で追い、仕事の話だとしても茉由と向かい合って視線を交えれば胸が高鳴る。
患者第一を心がけていて、スタッフにも同じようなモチベーションでいてもらえるように言ってさえもいるのに。
自分に甘い自分が嫌で、大和は茉由を忘れるために知り合いから紹介された女性と会ってみたりもした。
でも茉由と比べてしまうことに気づき、断るようになる。
結局、茉由でないとダメなのだ。
そんな自分に気づき、気づいた上で大和はどうしたらいいのか思い悩んでいた。
答えが出ないままのもどかしい状況。
茉由が排卵検査薬を使っていたのを目撃してしまったのはそんな矢先のことだった。
大和(まさか妊活を?!)
急に旦那の存在を感じ、想像して気持ち悪くなった。
あの場を早く去りたかった。
不自然だったと思う。
でもどうしようもなかった。
大和「俺はどうしたらいいんだ……」
頭を抱える大和の呟きは静かな医局の空間に消えていった。
手に入らない存在だからこそ手に入れたいと思うのか、なぜここまで惹かれるのかは大和自身もわからない。
ただ、茉由の姿を見つければ必ず目で追い、仕事の話だとしても茉由と向かい合って視線を交えれば胸が高鳴る。
患者第一を心がけていて、スタッフにも同じようなモチベーションでいてもらえるように言ってさえもいるのに。
自分に甘い自分が嫌で、大和は茉由を忘れるために知り合いから紹介された女性と会ってみたりもした。
でも茉由と比べてしまうことに気づき、断るようになる。
結局、茉由でないとダメなのだ。
そんな自分に気づき、気づいた上で大和はどうしたらいいのか思い悩んでいた。
答えが出ないままのもどかしい状況。
茉由が排卵検査薬を使っていたのを目撃してしまったのはそんな矢先のことだった。
大和(まさか妊活を?!)
急に旦那の存在を感じ、想像して気持ち悪くなった。
あの場を早く去りたかった。
不自然だったと思う。
でもどうしようもなかった。
大和「俺はどうしたらいいんだ……」
頭を抱える大和の呟きは静かな医局の空間に消えていった。