不妊の未来

茉由「どうかした?」

理玖「俺、茉由のこと好きなんだな、って再認識した」

茉由「えー?なにそれ、どういうこと?」


唐突な物言いに困惑しながらも笑って聞き返す茉由に、理玖は真面目な顔で答える。


理玖「茉由が俺じゃない男を褒めてるの聞いてムッとしたんだ」

茉由「それってヤキモチ?フフ。嬉しい」

茉由がニッコリ微笑むと理玖は照れ臭そうに後頭部をかいてからまた箸を動かし始めた。

そんな理玖の姿を茉由は口元を緩めて見つめる。


理玖「そんなに見るなよ。さすがに照れる」

茉由「ごめん。でも本当に嬉しかったの」


茉由が気持ちを言葉にすると理玖は満足そうに微笑んで茉由の頭に手を伸ばした。


理玖「茉由は俺のことが好きだもんな」


理玖に言われて照れる茉由。


茉由「たしかにこういうの、照れるね」

理玖「だろ?」


笑う理玖を見て、茉由も笑う。

照れ臭いけどたまにはいい、そう思う茉由は機嫌よくお風呂場へと向かった。


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