妖怪ホテルと加齢臭問題(天音と久遠)
加齢臭ショック
ああ・・・
背中があったかくて・・
ぬくぬくして
天音は薄目を開けた。
障子越しに、
朝日が差し込んでいるのがわかる。
「うむ・・?」
お腹に、腕がまわされている?
「まだ、寒いよ・・」
すぐ上で、
久遠の眠そうな声が・・・
同じ布団で、バックハグ状態で
横になっているって、
どういうことだってか?
「加齢臭・・」
久遠が、つぶやくように、
ささやくように言った。
「カレイシュウ・・?」
ギャウワウワウーーー
天音は、
布団からウサギのごとく、すっ飛びだした。
「アウアウ、加齢臭って!!!」