妖怪ホテルと加齢臭問題(天音と久遠)
バックハグ状態で
添い寝されていたショックより、

加齢臭と言われる方が・・・・・

天音は、びっくりこいた状態で、
畳に座り込んだ。

「あのっ、タカハラサマ!!」
「んん、どうしたの?」

久遠はまだ眠たげに

「朝方、冷え込んで寒そうだったから、
布団に、入れてあげたんだけど」

私は・・猫かぁ・・・

久遠は当たり前というか、
平然と、宣(のたも)うた。

「風邪ひいちゃうと、大変でしょ」

それから、布団をかぶりなおすと、目を閉じた。

「まだ、時差ぼけだから、
もう少し寝る」

天音は・・・
畳に手をついて、大きくため息をついた。
着衣に乱れはない。

久遠は純粋に、
「天音が寒そうだから布団に入れた」という、行動をとったのだ。

んんんん・・・?
カレイシュウ・・・とは・・?

天音は、
自分の脇の下の臭いをかいだ。

コウネンキ、更年期、
女性ホルモンの低下、
加齢臭、親父臭い・・・
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