妖怪ホテルと加齢臭問題(天音と久遠)
数ポーズ取らされて、
「とても美しいよ。
見てごらん」
久遠は、画像をスマホで見せてくれた。
ほぇーーー
緑のもみじ、黒の着物、
裾柄の赤もみじ、手と足の白さが、なまめかしい。
自分ではないみたいに、美しく
妖艶だ。
「帯を畳に流して・・・
そういうのもいいですよね」
天音は、照れ隠しをするように、
急いで数本の帯を、畳の上に広げて見せた。
畳の上に、錦の川が何本も流れる。
天音は、窓のそばのもみじの枝を折り、帯地の、川の上に置いた。
「それもいいね。とてもクールだ」
久遠は熱心に、写真を撮っている。
天音は、ぼんやりとその姿を見ていた。
この人なら、
この旅館の立て直しが、できるのだろう。
この人と一緒にできれば・・
ふと、よぎったが、すぐに現実に戻った。
「東欧の・・・
小さな村に行った時だけど」
唐突に、久遠が顔をあげて、
天音を見た。
「とても美しいよ。
見てごらん」
久遠は、画像をスマホで見せてくれた。
ほぇーーー
緑のもみじ、黒の着物、
裾柄の赤もみじ、手と足の白さが、なまめかしい。
自分ではないみたいに、美しく
妖艶だ。
「帯を畳に流して・・・
そういうのもいいですよね」
天音は、照れ隠しをするように、
急いで数本の帯を、畳の上に広げて見せた。
畳の上に、錦の川が何本も流れる。
天音は、窓のそばのもみじの枝を折り、帯地の、川の上に置いた。
「それもいいね。とてもクールだ」
久遠は熱心に、写真を撮っている。
天音は、ぼんやりとその姿を見ていた。
この人なら、
この旅館の立て直しが、できるのだろう。
この人と一緒にできれば・・
ふと、よぎったが、すぐに現実に戻った。
「東欧の・・・
小さな村に行った時だけど」
唐突に、久遠が顔をあげて、
天音を見た。