妖怪ホテルと加齢臭問題(天音と久遠)

BBQの、肉の焼ける匂いと、
たき火、大声で飛び交う英語の
会話、ギターの音、
陽気に騒いでいる。

近藤は、彼らは宿泊をしないと
言った。
テントやキャンピングカーで、
寝るらしい。

「妖怪ホテルは・・・
怖いらしいです。
彼らは、夜通し騒ぐつもりですから」

近藤はそう言うと、
おかしそうに顔を歪め、
厨房から借りた道具を、台の上に置いた。

「明日は、何時にお帰りですか?」
天音が聞いた。

近藤は、腕時計を確認して、

「久遠が本社に呼び出されて、
飛行機の時間があるから・・

朝5時30分出発ですね。
車の手配をしてあります。」

「わかりました」

朝食は・・・
すぐに食べられるように、
おにぎりを準備しておこう。

天音は、米をとぎ始めた。

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