妖怪ホテルと加齢臭問題(天音と久遠)
Tシャツにジーパン、フード付きのパーカーを着てから、
厨房の冷蔵庫をあさった。

夕飯になるもの・・
米と野菜はある。
肉や魚を買いに、近くの農協に
行かなくてはならない。

天音は米を炊飯器に仕込んで、
今晩は、鍋にしようと考えていた。

それと、日本酒。
ここから30分ほどの所にある、
地元では有名な酒蔵がある。

ふふふふふ・・・
思わず口元が、ゆるんでしまう。

日本酒はいい。
辛口ですっきりしている。

この庭とお別れの時は、もみじの木に日本酒をささげよう。

天音は財布をバックに入れて、
自転車を引っ張り出した。
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