叶わぬ恋だと分かっていても
「菜乃香。お尻の穴なら、いつ出しても妊娠しなくて安全だよ?」
って。
妊娠しなくて安全、は要するに懐妊することを自分は望んでいないよ、と同義。
そう分かっているのに、弱い私はつい彼の言葉にほだされる。
きっと、お母さんの病状が芳しくないことが私の寂しさに拍車をかけていたんだと思う。
お母さんの前では笑顔を絶やさず。だけど心の中はズタボロで。
日々その心痛で、気が狂うほど誰かに甘えたいと願っていた私は、私を必要だと言ってくれるなおちゃんの申し入れを断ることが出来なかったのだ。
***
「菜乃香、痛くないか?」
蜜口から溢れ出る愛液を指先にまとわせて、なおちゃんの人差し指が私のお尻に差し込まれている。
「……痛く、はないっ。……けどっ」
「けど?」
「……気持ち悪、い……」
本来何かを受け入れるための場所じゃない後ろの穴への刺激は、ただただ気持ち悪くて。
なおちゃんには恥ずかしくて言えなかったけれど「トイレに行きたい。大きいのが出ちゃいそう!」と言いたくなるような、そんな不快感をもたらすばかり。
それでもなおちゃんに「イヤ」とは言わなかったから。
彼は私の反応を見ながら指を増やしていった。
人差し指と中指と薬指。
私の指よりはるかに太くて長い男の人の指が三本、お尻の穴を掻き回す。
彼の指が抜き差しされるたび、眉根を寄せてトイレに行きたい気持ちと戦う私に、なおちゃんが「だいぶ緩んできたな。そろそろ大丈夫かな」ってつぶやいた。
って。
妊娠しなくて安全、は要するに懐妊することを自分は望んでいないよ、と同義。
そう分かっているのに、弱い私はつい彼の言葉にほだされる。
きっと、お母さんの病状が芳しくないことが私の寂しさに拍車をかけていたんだと思う。
お母さんの前では笑顔を絶やさず。だけど心の中はズタボロで。
日々その心痛で、気が狂うほど誰かに甘えたいと願っていた私は、私を必要だと言ってくれるなおちゃんの申し入れを断ることが出来なかったのだ。
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「菜乃香、痛くないか?」
蜜口から溢れ出る愛液を指先にまとわせて、なおちゃんの人差し指が私のお尻に差し込まれている。
「……痛く、はないっ。……けどっ」
「けど?」
「……気持ち悪、い……」
本来何かを受け入れるための場所じゃない後ろの穴への刺激は、ただただ気持ち悪くて。
なおちゃんには恥ずかしくて言えなかったけれど「トイレに行きたい。大きいのが出ちゃいそう!」と言いたくなるような、そんな不快感をもたらすばかり。
それでもなおちゃんに「イヤ」とは言わなかったから。
彼は私の反応を見ながら指を増やしていった。
人差し指と中指と薬指。
私の指よりはるかに太くて長い男の人の指が三本、お尻の穴を掻き回す。
彼の指が抜き差しされるたび、眉根を寄せてトイレに行きたい気持ちと戦う私に、なおちゃんが「だいぶ緩んできたな。そろそろ大丈夫かな」ってつぶやいた。