叶わぬ恋だと分かっていても
 濡れた乳房が外気にさらされて、ゾクリと肌が粟立つ。

「ああ……。思ったとおり可愛いおっぱいだね」

「や、見ない、でっ」

 自分で見せてる癖に。
 吐息が感じられるほどの間近でたっくんに胸を見られているんだと思うと、羞恥心(しゅうちしん)で身体がカッと火照(ほて)った。

「こんなに綺麗な身体、見ないなんて無理だ」

 言われて、今度こそじかに乳房に吸いつかれた私は、ビクッと身体を()()らせて(あえ)ぐ。

「あぁんっ」

 蜜口からトロリと蜜が溢れて、下着を濡らすのが凄く気持ち悪い。

「たっくん、私、もう……」

 熱くトロトロに溶け崩れた膣内(なか)を、たっくんの熱で(しず)めて欲しい。

 そんな欲望を口走りそうになった私は、慌てて手にしたTシャツの(すそ)を口に(くわ)えて声を封じて。

 空いた手で、そそり立ったままの彼の雄芯に触れた。

菜乃香(なのか)、そろそろキミのココに挿入(いれ)ていい?」

 たっくんに潤んだ瞳で見上げられて、ぐしょぐしょに濡れた下着越し、秘所にそっと触れられた私は、ビクッと身体を跳ねさせながらコクコクとうなずいた。
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