叶わぬ恋だと分かっていても
年配の男性って、みんなこうなの?
ホテルで異性と2人きりになっても、何にも意識してないみたいに余裕の態度で接してきて。
そのくせ当然のようにどんどん相手を追い詰めて丸裸にしていくの。
私の経験値が低すぎるだけですか?
色々考えてみるけれど、頭がぐるぐるするばかりで答えなんて出せなくて。
「菜乃香の悩んでる顔、ホント可愛い」
不意打ちのようにそんなこと言ってくるところも、本当にズルイ。
そう思って緒川さんを睨みつけようとしたら、首に腕を回されて、ひざまずいた緒川さんの方へかがみ込むように引き寄せられて、不意に口付けられた。
「――っ!」
1ヶ月以上ぶりの緒川さんからのキスは、やっぱり蕩けるくらい気持ちよくて。
お酒でぼんやりした頭が芯の方まで快感に侵食されて、麻痺していくのが分かる。
「あ、――んっ」
声を出すつもりなんてないのに、喉の奥から勝手に愉悦の声がせり上がってきてしまう。
いつの間にか立ち上がった緒川さんが、首に回していた腕で後頭部を支えていて……顔を背けられないようガッチリと押さえ込まれていた。
ホテルで異性と2人きりになっても、何にも意識してないみたいに余裕の態度で接してきて。
そのくせ当然のようにどんどん相手を追い詰めて丸裸にしていくの。
私の経験値が低すぎるだけですか?
色々考えてみるけれど、頭がぐるぐるするばかりで答えなんて出せなくて。
「菜乃香の悩んでる顔、ホント可愛い」
不意打ちのようにそんなこと言ってくるところも、本当にズルイ。
そう思って緒川さんを睨みつけようとしたら、首に腕を回されて、ひざまずいた緒川さんの方へかがみ込むように引き寄せられて、不意に口付けられた。
「――っ!」
1ヶ月以上ぶりの緒川さんからのキスは、やっぱり蕩けるくらい気持ちよくて。
お酒でぼんやりした頭が芯の方まで快感に侵食されて、麻痺していくのが分かる。
「あ、――んっ」
声を出すつもりなんてないのに、喉の奥から勝手に愉悦の声がせり上がってきてしまう。
いつの間にか立ち上がった緒川さんが、首に回していた腕で後頭部を支えていて……顔を背けられないようガッチリと押さえ込まれていた。