叶わぬ恋だと分かっていても
胸を覆っていた手をそっとのけると、なおちゃんが人差し指と中指の間に挟むようにして頂をギュッとおしつぶしてきた。
「やんっ」
嫌ではないけれど、ゾクッ走った快感に思考を奪われてしまいそうなのが怖くて、思わず抗議の声を上げたら、
「菜乃香の身体は頭の天辺から爪先の先まで全部俺のものだよね? 髪の毛一筋だって自由にさせる気はないよ?」
なおちゃんが拒否するのは認めない、って言外に含ませてくる。
「分かっ、てる」
そんなこと、言われなても嫌というほど身体に刻み込まれてる。
「ピアス、外しておこうか」
耳朶を甘噛みしてから、なおちゃんがピアスに触れてきて。
「俺が外してやろう」
言って、チェーン式の揺れるカラーストーン付きのピアスをススッと耳から取り去ってしまう。
ピアスの穴がチェーンにこすられる感触がして、自分で着脱するときには感じたことのない軽い快感に、ゾクッと身体が震えた。
「これ、気に入ってるみたいだね」
外したピアスを、テーブルにいつも置いてあるガラスの小皿に入れると、なおちゃんがそう言って。
「やんっ」
嫌ではないけれど、ゾクッ走った快感に思考を奪われてしまいそうなのが怖くて、思わず抗議の声を上げたら、
「菜乃香の身体は頭の天辺から爪先の先まで全部俺のものだよね? 髪の毛一筋だって自由にさせる気はないよ?」
なおちゃんが拒否するのは認めない、って言外に含ませてくる。
「分かっ、てる」
そんなこと、言われなても嫌というほど身体に刻み込まれてる。
「ピアス、外しておこうか」
耳朶を甘噛みしてから、なおちゃんがピアスに触れてきて。
「俺が外してやろう」
言って、チェーン式の揺れるカラーストーン付きのピアスをススッと耳から取り去ってしまう。
ピアスの穴がチェーンにこすられる感触がして、自分で着脱するときには感じたことのない軽い快感に、ゾクッと身体が震えた。
「これ、気に入ってるみたいだね」
外したピアスを、テーブルにいつも置いてあるガラスの小皿に入れると、なおちゃんがそう言って。