全部欲しいのはワガママですか?~恋も仕事も結婚も~
会社に行く前に一度自宅に戻って着替えたいという魁のために、早朝に起きてコーヒーを淹れた。
もう始発も動いているだろう。
「よかったらこれ食べていく? フルーツサンド」
「郁海の手作り?」
「ううん。由華さんが作ったの」
由華さんは以前からフルーツサンドにハマっているのだが、私に味見をしてほしいと言って、作ったものを食べさせてくれる機会が増えた。
最近ではいろんなフルーツを取り入れていて、それがまためちゃくちゃおいしい。
彼女の作るホイップクリームが上品で甘さ控えめだから、フルーツの味が引き立っている。
「うまいな!」
もぐもぐとそれを頬張る魁がかわいくて、つい見惚れてしまった。
「なに?」
「ううん、なんでもない。魁が好きだな、って思って」
「俺のほうが何倍も惚れてる」
唇の端に白いクリームを付けたまま、魁が私にキスをした。
初めて一夜を共にしたあとのキスは、とても甘い味で。
私はこの幸せな日を一生忘れないだろう。
もう始発も動いているだろう。
「よかったらこれ食べていく? フルーツサンド」
「郁海の手作り?」
「ううん。由華さんが作ったの」
由華さんは以前からフルーツサンドにハマっているのだが、私に味見をしてほしいと言って、作ったものを食べさせてくれる機会が増えた。
最近ではいろんなフルーツを取り入れていて、それがまためちゃくちゃおいしい。
彼女の作るホイップクリームが上品で甘さ控えめだから、フルーツの味が引き立っている。
「うまいな!」
もぐもぐとそれを頬張る魁がかわいくて、つい見惚れてしまった。
「なに?」
「ううん、なんでもない。魁が好きだな、って思って」
「俺のほうが何倍も惚れてる」
唇の端に白いクリームを付けたまま、魁が私にキスをした。
初めて一夜を共にしたあとのキスは、とても甘い味で。
私はこの幸せな日を一生忘れないだろう。