全部欲しいのはワガママですか?~恋も仕事も結婚も~
「今日はみんなありがとう」
お開きになり、居酒屋を出たところで送別会に参加してくれた後輩たちにお礼を言った。
「部の飲み会にはこれからも及川さんを誘いますからね!」
酔った峰松くんが私を肘でつついてくる。
ムードメーカーでもある彼がいれば、商品企画部はこの先も大丈夫だろう。
同僚たちと一緒に駅まで行き、JRや地下鉄などそれぞれが利用している方向へ散って家路につく。
ゆっくりとした足取りで歩いていると、遠くの雑踏の中に見知った男性がいることに気がついた。
あの姿は魁だ。長身でスタイルがいいから目立っている。
偶然この駅で会うなんて珍しい。
そう思いながら呼び止めようとして右手を上げたのの、声をかける寸前でやめた。
なぜなら、魁はひとりではなかったからだ。
お開きになり、居酒屋を出たところで送別会に参加してくれた後輩たちにお礼を言った。
「部の飲み会にはこれからも及川さんを誘いますからね!」
酔った峰松くんが私を肘でつついてくる。
ムードメーカーでもある彼がいれば、商品企画部はこの先も大丈夫だろう。
同僚たちと一緒に駅まで行き、JRや地下鉄などそれぞれが利用している方向へ散って家路につく。
ゆっくりとした足取りで歩いていると、遠くの雑踏の中に見知った男性がいることに気がついた。
あの姿は魁だ。長身でスタイルがいいから目立っている。
偶然この駅で会うなんて珍しい。
そう思いながら呼び止めようとして右手を上げたのの、声をかける寸前でやめた。
なぜなら、魁はひとりではなかったからだ。