こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる

第２話 俺のモノになってよ

ー　俺と遊ばない？　－

どういうつもりで、私に言ったんだろう。

あの日から私は、宮下さんをずーっと目で追い続けている。


「何、ぼーっとしてるの？」

西尾が後ろから体当たりしてきた。

「別に。」

まさか、宮下さんの事を見ていたなんて、絶対に言えない。

「最近、平山は宮下の事を見ているよね。」

私は慌てて振り向いた。

このおしゃべりにバレたら、とんでもない事になる。

「そんな事ないわよ。」

「そんな事ある。見てれば分かるし。」

あー、私ってなんて簡単な女なの。

「ああ、安心して。誰にも言わないから。」

「本当に？」

「本当に本当。」

西尾は耳元でこそっと、言った。