こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
「まあ今回は御曹司だからね。成功すれば玉の輿だよ。頑張って。」

西尾は手をひらひらとさせながら、行ってしまった。

その前に、どうやったら男性と付き合えるのか、教えて欲しい。


「平山さん。」

声を掛けられた方を見ると、ドキッとした。

「宮下さん、どうしたんですか?」

「この会社の資料って、どこにありますか?」

「ああ、奥の棚にあります。一緒に行きましょう。」

デスクのある場所を通って、棚が並んでいる場所に行った。


「うーん。ここ辺りですかね。」

棚の扉を開いた時だった。

宮下さんが、私の身体に自分の身体を押し当ててきた。

何?どういう事?

「この前の返事、聞かせて。」

「この前の返事って……」

「つれないな。」
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