こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
まだ呆然としている私を、チラッと見ている。

ー 他の男に渡したくない -

何?本気⁉うわー、うわー!

私は棚から離れると、自分のデスクに戻って、ストンと椅子に座った。


「ねえ、平山。今度の打ち合わせだけど。」

西尾の話しかける声にも気づかない。

「平山?平山、しっかりして。」

「ん?ん?どうした?」

西尾は頭を傾げている。

「どうした?はあんたの方だって。何かあったの?」

「うん、あった。」

すると西尾は、私を自分の方に向かせた。

「何があったの?」

「うん、教えない。」

「もうー!何でよー!」


おしゃべりの西尾に話したら、部署中に広まるわ。

問題は、この後だよね。
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