こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
「えっ……」

そして加藤さんも、すみませんと言って、行ってしまう。

残された私は、呆然とその姿を見ている。


「もう、ダメだよ。平山さんモテるんだから、合コン連れて行ったら、男子皆彼女に持っていかれるよ。」

「ええ?そうなの?」

振り向いた加藤さんから、目を反らした。

やばい。これじゃあ、認めているようなものじゃないか。

それにしても、私は彼氏がいた事がないし、合コンでモテた事もない。

どうして、そんな話になったのか、どんなに考えても分からない。


「平山さんって、モテるんだって。凄いな。」

今度は同僚の男性陣が、私を見ながら言い出した。

「モテるって言うか、男で遊んでるだろ。あれ。」
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