こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
課長はそう言って、会議室を出て行った。

そして何故か西尾も、変な気を回して、私と宮下さんを置いて一人出て行ってしまった。

かなり、気まずい。

「私達も会議室、出ましょうか。」

そう言って立ち上がった時だ。

宮下さんは私の前で、立ち止まった。

「また二人きりになれた。」

「え、ええ……」

会議室で長い時間二人きりなんて、また西尾に何言われるか分からない。

「ははは。じゃあ、私はこれで。」

ドアを開けようとしたら、宮下さんに止められた。


「俺のモノになってよ?」

ドキドキして、手が震える。

「ね、なってよ。」

近づいて来た唇を振り払えなくて、私は宮下さんと2度目のキスを交わした。
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