こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
すると一人笑いを堪えている宮下さんの姿が、目に飛び込んで来た。

おまえが笑うか!

おまえのせいだぞ!おまえの!

もう何が何だか訳が分からず、一人デスクで落ち込む私だった。


定時の18時を過ぎて、私は何気に手を止めた。

予定は18時半。

ふと宮下さんを見ると、まだ仕事をしている。

そして隣のデスクの西尾は、もう帰り支度をしている。

「平山は残業?」

「えっ……ああ、もう少ししたら帰る。」

「そう。あれ?宮下は?」

宮下さんはまだパソコンに向かって、キーボードを打っている。

「ひと段落したら帰ります。」

「お疲れ。じゃあ、私はお先に。お疲れ様。」

「お疲れ様。」

西尾がオフィスを出て、一人一人他の人も帰って行く。

20分が過ぎ、オフィスには課長と私と、宮下さんだけが残った。
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