こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
こういうやり取りって、社内恋愛って感じでいいな。

私は付箋を取ると、バラバラに千切って、ごみ箱に捨てた。


今日は映画か。

何の映画を観るんだろう。

何だかワクワクしてきた。


「よかったね。課長に認められて。」

西尾がお茶を飲みながら、こっちを見ている。

「まあね。」

「機嫌までよくなって、さすができる女は違うね。」

機嫌がよくなったのは、仕事のおかげではない。

でも、そういう風に見せておかないと、西尾に宮下さんとの関係がバレてしまう。


「ねえ、今日暇?」

「えっ?」

西尾がそう言うって事は、飲みに誘っているという事だ。

「あいにく今日は、暇じゃなくて。」

「何、残業?手伝うから、その後にでも。」
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