こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
このままそっとしておこうと思ったら、宮下さんから手を繋いでくれた。

温かい手。

私達もこんな風に、濃厚なベッドシーンを演じられたら。

密かにそう思った。


上映が終わり、私達は映画館を出た。

「いい映画だったね。」

「途中でラブシーンが出てきた時は、びっくりしちゃった。」

笑顔で言うと、宮下さんは真剣な目で、私を見つめてきた。

「俺、あんな風に光里の事、抱きたいと思った。」

「……私もだよ。」

もしかして、このままロストバージン?


すると宮下さんは、時計を見た。

「もう帰る時間だね。」

「えっ?」

もう帰るの?こんなにいい雰囲気になっているのに⁉

「あの、私の部屋に行きませんか?」
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