こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
こんなにいい雰囲気になっているのに、このチャンスを逃す事はないよ。

「ああ、悪い。今度にしよう。」

そんな事を言われたら、もう何も言えなくなる。

そして思った。

私はやはり、ロストバージンできないのでは?と。


「そんな寂しそうな顔しないで。」

宮下さんは私を抱き寄せた。

「……君を抱くのをもう少し、待って欲しいんだ。」

「どうして?」

宮下さんは、私の額に唇を付けた。

「俺、まだ君には似合わない。今回のプロジェクトだって、君の企画が中心だ。期待されてプロジェクトに入れて貰ったのに、君に負けている。」

「そんな。それはたまたまであって。」

「君を守れるようになりたいんだ。」

宮下さんの熱い気持ちをが伝わってきて、それ以上何も言えなかった。
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