こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
お風呂から上がると、スマホに着信が入っていた。

宮下さんからだ。

慌てて電話を架け直す。

『光里?』

「どうしたの?こんな時間に。」

『確か光里が住んでいるのって、南町だったよね。』

「うん。そうだけど。」

『駅の前の大きな公園。俺、今そこにいるんだ。』

「えっ……」

私はカーテンをそっと開けた。

その大きな公園だったら、10分で着く。

『会えるかな。今から。』

時計を見ると午後10時。

でも、公園までは10分で着く。

「分かった。支度して行くね。」

私は電話を切ると、急いで髪を乾かし、服に着替えて家を出た。


私が宮下さんを好きなように、宮下さんの私に会いたいっていう気持ちも、大切にしたい。
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