こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
私は駆け足で、大きな公園に向かった。

入り口に着いて、再び宮下さんに電話を架ける。

「宮下さん、どこ?」

『時計台の下にいる。』

電話を切って、私は走り出した。

宮下さんに会ったら、好きだって言おう。


走って走って、時計台の下に宮下さんを見つけた。

「宮下さん!」

「光里!」

宮下さんが私の側に来てくれる。

「ごめん、こんな遅い時間に呼び出して。」

「ううん、いいの。私も会いたかったから。」

はぁはぁと息が切れる。

会いたかった。こんなにも会いたいと思う人も、他にいないよ。


「……好き。」

自然にその言葉が言えた。

「宮下さんの事が、好き。」

その瞬間、宮下さんの唇が、私の唇に重なった。
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