こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
驚き過ぎて、私は目を開けたままだ。

「光里。俺も好きだ。」

宮下さんのその言葉を、私は待っていたと思う。

「光里の家って、この公園の近く?」

「うん。歩いて10分ぐらいの場所。」

「今から、行ってもいい?」

今からって事は、もしかして泊まる可能性もあり?

「光里、ダメ?」

「ううん。」

これはチャンスだ。

人生一度の大チャンスだ。

「来て。私の部屋に。」

私は自分から、宮下さんの手を繋いだ。

「うん。行こう。」

そして私達は公園を出て、道路を渡り、私の部屋に向かって歩いた。


「どうして、私が南町に住んでいるって、分かったの?」

「ああ、西尾さんに聞いたから。」

「また?あのおしゃべり。」
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