こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
ああ、これで私もロストバージンなんだ。

上手くできる?

30歳にもなって、まだ男性に抱かれた事がない私が。

私は恥ずかしそうに、両腕で胸を隠した。

まともに、宮下さんの顔を見る事ができない。


「光里、もしかして……」

ドキッとした。

「……こういう事するの、初めて?」

私は真横を見た。

どうしよう。この体制で、処女だってバレた。

ここは、うんって頷くべき?

それとも、呆れないように否定するべき。


「本当の事言って。光里。」

本当の事。私は小さくうんと頷いた。

「そうか。」

宮下さんが私を見降ろす。

「軽蔑した?」

「どうして?」

「30にもなって、まだ経験がないなんて。」
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