雪のとなりに、春。
「……あ、じゃあ」
「はい、何かありますか?」
「この辺りで、プレゼントが買えそうなお店はありませんか? できればお花屋さんがいいんですけど……」
そう。私が目指していたのはお花屋さんだ。
この間雪杜くんの家に泊まらせてもらって改めて思ったことがある。
広すぎるだけじゃない。必要最低限のものしか置かれていなくて、あそこで一人暮らしをするのは寂しいんじゃないかなと感じたのだ。
なにかこう……パッと明るくなりそうなものをプレゼントしたい。
そんなとき思い浮かんだのがお花だったというわけだ。
「お花屋さん……ですか。……ああ、それならいいところがありますよ」
「本当ですか!?」
「はい。すぐ近くなので、よければご案内しますよ」
うっ、嬉しい!!
お言葉に甘えて、その人にお願いして案内してもらうことにした。
なんとか地図アプリを使ってここまで来たことを説明すると、くしゃっと笑う。
「私は近所なので慣れましたが、このあたり迷いやすいんですよね」
「どうしようかと思いました……でも、大切な人にどうしてもプレゼントしたくて。本当に助かります!!」
「はは、覚えてしまえば簡単ですよ」
男の人にしては少し高めの声だ。
私の言葉ひとつひとつに相づちを打ってくれて、時におかしそうに笑ってくれて。
きちんと話をしたのは初めてなのに、居心地は悪いものではなかった。
……きっと、とても優しい人なんだろうな。
「はい、何かありますか?」
「この辺りで、プレゼントが買えそうなお店はありませんか? できればお花屋さんがいいんですけど……」
そう。私が目指していたのはお花屋さんだ。
この間雪杜くんの家に泊まらせてもらって改めて思ったことがある。
広すぎるだけじゃない。必要最低限のものしか置かれていなくて、あそこで一人暮らしをするのは寂しいんじゃないかなと感じたのだ。
なにかこう……パッと明るくなりそうなものをプレゼントしたい。
そんなとき思い浮かんだのがお花だったというわけだ。
「お花屋さん……ですか。……ああ、それならいいところがありますよ」
「本当ですか!?」
「はい。すぐ近くなので、よければご案内しますよ」
うっ、嬉しい!!
お言葉に甘えて、その人にお願いして案内してもらうことにした。
なんとか地図アプリを使ってここまで来たことを説明すると、くしゃっと笑う。
「私は近所なので慣れましたが、このあたり迷いやすいんですよね」
「どうしようかと思いました……でも、大切な人にどうしてもプレゼントしたくて。本当に助かります!!」
「はは、覚えてしまえば簡単ですよ」
男の人にしては少し高めの声だ。
私の言葉ひとつひとつに相づちを打ってくれて、時におかしそうに笑ってくれて。
きちんと話をしたのは初めてなのに、居心地は悪いものではなかった。
……きっと、とても優しい人なんだろうな。