雪のとなりに、春。
***
週末までの時間なんて、あっという間だった。
迷いに迷って、ワンピースを着てみた。
「準備はいいかお前ら」
雪杜くんの家の近くで、環くんと信濃くんと合流した。
この数日間、雪杜くんにこの作戦がバレないようにするの、すごく大変だった……。
帰り道に「先輩、なにか企んでない?」と聞かれたときはどうなることかと思ったよ。
「はい、隊長!!」
「なんで環が隊長なんだよ」
「ではまずは奈冷の家の周りの確認からだ!!」
「はい!! これといって変わった様子はありません!!」
相変わらず大きなお家だ。
ここに1人で住んでるなんて、寂しくないのかなあ。
……そういえば、雪杜くんの家の事情とか全然聞いたことなかったかも。
お父さんやお母さんは、どうしてるんだろう。
きょうだいとかいるのかな。
「周囲の確認終了、いよいよ突撃する!!」
すっかりノリノリになっている環くんのかけ声に合わせて、私たちは雪杜くんの家の前に横一列に並んだ。
「では統河、インターホンを鳴らせ」
「俺かよ。そこは隊長行けよ」
「隊長命令だ」
不服そうに信濃くんがインターホンへと手を伸ばす。
週末までの時間なんて、あっという間だった。
迷いに迷って、ワンピースを着てみた。
「準備はいいかお前ら」
雪杜くんの家の近くで、環くんと信濃くんと合流した。
この数日間、雪杜くんにこの作戦がバレないようにするの、すごく大変だった……。
帰り道に「先輩、なにか企んでない?」と聞かれたときはどうなることかと思ったよ。
「はい、隊長!!」
「なんで環が隊長なんだよ」
「ではまずは奈冷の家の周りの確認からだ!!」
「はい!! これといって変わった様子はありません!!」
相変わらず大きなお家だ。
ここに1人で住んでるなんて、寂しくないのかなあ。
……そういえば、雪杜くんの家の事情とか全然聞いたことなかったかも。
お父さんやお母さんは、どうしてるんだろう。
きょうだいとかいるのかな。
「周囲の確認終了、いよいよ突撃する!!」
すっかりノリノリになっている環くんのかけ声に合わせて、私たちは雪杜くんの家の前に横一列に並んだ。
「では統河、インターホンを鳴らせ」
「俺かよ。そこは隊長行けよ」
「隊長命令だ」
不服そうに信濃くんがインターホンへと手を伸ばす。