雪のとなりに、春。
ニヒッと笑って部屋から出て行こうとする皐月さんの服をぎゅっとつかむ。
逃がしませんよ!!
「……エ?」
「皐月さんも、手伝ってくれるよね!!」
あからさまに嫌そうな顔を向けられる。
「やだよなんでオレがそんな奴の裸見るような真似」
「私1人じゃ無理だから、助けてほしいって言ってるの!!」
「……カノチャンって、ほんっとにオレの苦手なタイプだよね」
長い舌を出して、うなだれた。
「……げえ」
そんな皐月さんには雪杜くんの服を脱がせてもらうことにした。
私はその間に桶にお湯を溜めて、脱衣所にあったタオルを持ってもう一度部屋に戻る。
「皐月さん、お湯持って来…………はぅあっ!!」
部屋に戻った瞬間、白くて美しく輝く雪杜くんの上半身が真っ先に視界に入り、目がくらんだ。
細いと思っていた腕や肩周りにはほどよい筋肉もしっかりついていて……って、違う!!
「カノチャン早く。オレいつまでも支えてらんない」
「待って今凝視するから」
「ねえ本音と建て前逆になってない?」
皐月さんに雪杜くんの体を支えてもらって、私はお湯で絞ったタオルを背中にそっと当てて汗を拭いた。
荒くなる鼻息を必死に抑えながら、無事に上半身は拭くことができた。
逃がしませんよ!!
「……エ?」
「皐月さんも、手伝ってくれるよね!!」
あからさまに嫌そうな顔を向けられる。
「やだよなんでオレがそんな奴の裸見るような真似」
「私1人じゃ無理だから、助けてほしいって言ってるの!!」
「……カノチャンって、ほんっとにオレの苦手なタイプだよね」
長い舌を出して、うなだれた。
「……げえ」
そんな皐月さんには雪杜くんの服を脱がせてもらうことにした。
私はその間に桶にお湯を溜めて、脱衣所にあったタオルを持ってもう一度部屋に戻る。
「皐月さん、お湯持って来…………はぅあっ!!」
部屋に戻った瞬間、白くて美しく輝く雪杜くんの上半身が真っ先に視界に入り、目がくらんだ。
細いと思っていた腕や肩周りにはほどよい筋肉もしっかりついていて……って、違う!!
「カノチャン早く。オレいつまでも支えてらんない」
「待って今凝視するから」
「ねえ本音と建て前逆になってない?」
皐月さんに雪杜くんの体を支えてもらって、私はお湯で絞ったタオルを背中にそっと当てて汗を拭いた。
荒くなる鼻息を必死に抑えながら、無事に上半身は拭くことができた。