雪のとなりに、春。
目が合って、フッと優しく微笑まれる。
「っ」
きゅんっと胸が乙女のようにかわいらしい音を鳴らして、それと同時に立ち上がった。
「じゃあみんな、また明日ね!!」
みんなに手を振って、私は雪杜くんの元へ駆け出す。
いつものように飛び込んでくると思ったのか、雪杜くんの腕がぴくっと動いた。
「雪杜くん、迎えに来てくれてありがとう」
雪杜くんが教室の中にいるみんなに対してもぺこりと頭を下げたのを確認してから、歩みを進めた。
「日直の仕事、早く終わったから」
「あ、そっか。だから教室にいなかったんだ」
「は? わざわざ教室まで来たの?」
わざわざ教室まで迎えに来てくれた雪杜くんに言われるとは思わなかったよ。
私はふるふると首を左右に振って否定した。
「さっきまで奏雨ちゃんが教室に来てたの。雪杜くんが2年生の教室にいないからって」
「……は? なんでそれで花暖先輩のところに……」
「私の所に雪杜くんが来るって思ってたから、かな?」
「……」
うっすら雪杜くんの頬が赤く染まる。
奏雨ちゃんの思ったとおりに自分が動いていたから、恥ずかしくなったんだろうか。
「っ」
きゅんっと胸が乙女のようにかわいらしい音を鳴らして、それと同時に立ち上がった。
「じゃあみんな、また明日ね!!」
みんなに手を振って、私は雪杜くんの元へ駆け出す。
いつものように飛び込んでくると思ったのか、雪杜くんの腕がぴくっと動いた。
「雪杜くん、迎えに来てくれてありがとう」
雪杜くんが教室の中にいるみんなに対してもぺこりと頭を下げたのを確認してから、歩みを進めた。
「日直の仕事、早く終わったから」
「あ、そっか。だから教室にいなかったんだ」
「は? わざわざ教室まで来たの?」
わざわざ教室まで迎えに来てくれた雪杜くんに言われるとは思わなかったよ。
私はふるふると首を左右に振って否定した。
「さっきまで奏雨ちゃんが教室に来てたの。雪杜くんが2年生の教室にいないからって」
「……は? なんでそれで花暖先輩のところに……」
「私の所に雪杜くんが来るって思ってたから、かな?」
「……」
うっすら雪杜くんの頬が赤く染まる。
奏雨ちゃんの思ったとおりに自分が動いていたから、恥ずかしくなったんだろうか。