先輩といろどる恋。˚✩
それからしばらくアイスを作る練習をして、大分1分程度でできるようになった時。
すみませーんとお客さんから声がかかり振り返ると、底にはニコニコと笑うトト先輩と、優しく笑うトラ先輩。
そして私と目が合うと笑ってくれる凪桜先輩が立っていた。
「やっほーっ!
ナギくんがふーちゃんのバイト姿見たそうにしてたから来たよっ!」
「いらっしゃいです!
凪桜先輩今日もかっこいいですー!」
「ちゃんと仕事してる?」
「はい!微力ながら頑張ってます!」
私が先輩達と話していると、一颯くんが何?と顔を出す。
「あ!こちらが凪桜先輩!
で、こっちが夏祭りの時に話してた一颯くんです!」
「あぁ…七海の彼氏か」
「一颯くん」
「はい!」
一颯くんに名前で呼ばれたのがなにげに初めてだなー、苗字で呼ぶ派なんだなー、なんて思いながら私は頷く。
私の紹介に凪桜先輩は一颯くんにペコッと小さく頭を下げた。
「風子がいつもお世話になってます。元気が取り柄なんでよろしくね」
凪桜先輩はそう言って再度小さく頭を下げた。
えぇ〜何今の!!めっちゃ私のこと知ってるみたいな言い方だし!!!めっちゃ!!!!最高!!!!
しかも!!!風子って!!!!初めてふーちゃんじゃなかった!!!!ヤバすぎるー!!!
なんて内心荒ぶりながらも仕事中だと自分に言い聞かせて落ち着く。
「確かにこいつ元気っすよね。
覚えも早いし俺がちゃんと教えるんで大丈夫っす」
「そう、よかったな風子」
「はい!頼もしいです!」