先輩といろどる恋。˚✩




一生懸命、1分以内で形も顔も完璧に仕上げなくてはと焦りながらも、何とか注文された3つを完成させることが出来た。



まだまだ30秒より1分の方が近いからもっと精進しないとだけど。






「お待たせしました!どうぞ!」






出来上がったウサギとクマとネコを渡すと、トト先輩はわ〜!と声を上げる。






「凄いねふーちゃんっ!
今日からバイト始めたのにこんなに出来るなんて天才だよっ!」






トト先輩は相変わらず自己肯定感の上がるコメントをくれて素直に嬉しい。


やっぱこういうとこは心遥に自己肯定感をつけるためには必要だし、だからこそお似合いなんだろうな。





「俺が、手塩にかけて、育てたんで?
そもそもこいつ頭も要領もいいからよゆーっしょ」






私が喜ぶ横で一颯くんもそう褒めてくれた。






「一颯くんの教え方が上手いからだよ!」



「それもあるだろうけどな」



「あはは!自分で言うのー?」



「否定はしねぇ」






そんな軽口に笑いあっていると、何を考えてるのか分からない先輩が口を開いた。






「今日、何時におわんの?」



「今日は5時です!あと2時間ですね!」



「ふぅん。頑張って」



「はい!ありがとうございます!」






先輩からのエールにお礼を言って新しくきたお客さんの接客に取り掛かった。



少し疲れたけど、先輩パワーで残りも頑張れそうー!






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