先輩といろどる恋。˚✩




トトのそんな言葉に俺は想像しただけでムッとなってしまう。



あれだけ先輩先輩言ってるのに乗り換えとかしたらありえないし。



でも、人の気持ちなんてわかんないし。



頭の中でごちゃごちゃ考えているとトラが俺の肩をポンポンと撫でた。






「ナギは本当に女の子を好きになったことないから戸惑ってるんだよね?ゆっくりでいいと思うよ」






そんな優しい言葉にもなんて返すべきかわからず『ん。』としかいえなかった。



この気持ちが本当に好きなのか、動物とかを可愛い守りたいと思う感情なのかまだ分からない。




それでも風子をほかの男に取られるくらいなら付き合いたいと思った。



これは恋なのか…?






「まー、ふーちゃんなら浮気とかしなさそうだし安心だよっ!
ナギくんも恋を楽しむんだよーっ!」






ニコニコといつも楽しそうなトトにそう言われて頷いた。





楽しむ。


風子となら自然とそれが出来るから気負わずにいられるし、いいな。




俺はそんなことを思いながらトトとトラとほかの店を見て回るのだった。






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