先輩といろどる恋。˚✩




【風子side】



「お疲れ様風子ちゃん!
すごい飲み込み早くて助かるよー!
また明日からもよろしくねー!」



「ありがとうございます!
明日からもよろしくお願いします!
おつかれさまです!!」






バイト終わり、店長さんに挨拶をしてお店を出ようとすると一颯くんから腕を掴まれた。






「おい、俺も一緒に帰る」



「おつかれ!帰ろ帰ろー!」






わざわざ腕掴んで言うなんて寂しがり屋さんだなぁなんて思いながらも、2人並んで外に出ると


お店の前のベンチで凪桜先輩が座っていた。






「凪桜先輩!?」



「ちょっとどっか行く?」






突然の大好きな凪桜先輩の登場にニヤケが止まらなくなる。



しかもデートのお誘い!?



風子って呼んでくれるしバイト待っててくれるしデート誘ってくれるし、彼女最高ですか!!!



世の皆さん好きな人にこんなことされて生きてきたんですか!?



幸せすぎて涙でそうです!!




でもさっき一颯くんと帰ろーなんて言ってしまった手前すぐ断るのもな、と一颯くんをちらりと見ると呆れた顔の一颯くん。






「行けよ。別にお前が居なくたって帰れるわ。じゃーな」



「あ、うん!ありがとう!」






多分言葉とは違う優しい気遣いにお礼を言って凪桜先輩の隣へと並ぶ。






「待っててくれたんですか?」



「暇だったからね」



「嬉しいですー!どこ行きましょう!」



「暑さしのぎ、かな」






どこに行くんだろう?と首を傾げる私に着いてきてと言って先輩は歩き出した。




凪桜先輩とならどこに行っても何しても楽しいけどね!!






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