先輩といろどる恋。˚✩
瑠璃佳の気持ち
【瑠璃佳side】
ちょっと強く言いすぎたかもしれない。
心配しなくてもトト先輩と心遥ならちゃんと最善の選択するってしってるのに。
そんなことを思いながら廊下を歩いていると、突然腕を掴まれた。
「ルリちゃん」
「トラ先輩〜」
少しでもナギ先輩だったら良かったなぁなんて思った自分がバカみたい。
もうナギ先輩は風子の彼氏なのに。
それを望んだのも私なのに。
「ちょっと次の授業サボらない?」
「なんでですかぁ?」
「付き合って欲しい場所があるんだ」
なにそれと思いながらも、風子とナギ先輩を素直に応援できない自分にイラついていた気持ちを落ち着けるにはいいか。
なんて思いながら頷いた。
さっきも強く言っちゃったのは自分がイラついてたから。
夏休み明けから幸せそうな風子、さっき風子とナギ先輩の仲良さそうな姿を見て嫉妬したから。
自分が風子達が上手くいって欲しいってトラ先輩を利用して付き合ったけどそれすらもバカみたいだと思ったから。
少し気を抜いたらルリの方が可愛いのに、ルリの方がナギ先輩にお似合いなのに。
そんな自分勝手な感情が湧いてくる。
ナギ先輩が選んだのは他の誰でもない風子なのに。